大山美鈴『rabbit hole library』 展
2012年2月3日(金)- 15日(水)
豊かなグラデーションが多用された、宝石のようにきらめく怪しいメルヘンの世界。その細かいディテールを大山
美鈴氏は、コラージュやグラフィックツールによらず水彩で綿密に仕上げていきます。脳内に浮かんだ物語のプロットに沿って登場人物や舞台を配置し、パズル
のように色を組み合わせてできあがるという絵は、まるで何十ページもの童話本が1枚のパノラマに凝縮されたよう。幻想的なクリーチャーたちとの心の対話が
いつまでも楽しめる、そんな奥行きの深さが魅力です。スタンプラリー形式を取り入れた展示パフォーマンスなど多彩な表現活動が、著名人を含む多数のフォロ
ワーを引きつけてきました。
本展は、本格的に絵を描き始めて約10年になる彼女の今の姿を立体的に紹介するものです。彼女が愛してやまな
い「不思議の国のアリス」の"ウサギ穴"のエピソードからタイトルをとりました。「本で埋め尽くされたウサギ穴を、夢うつつで落ち続けているアリス」に、
彼女は今の自分を重ねて見ているといいます。
「不思議の国のアリス」と「鏡の国のアリス」をモチーフにした新作約20点の他、半立体の作品、ぬいぐるみ作品など、これまでのベストアーカイブを選んで展示・販売します。また、ミュージシャンとのコラボレーションで制作してきたCDジャケット用のアートワーク
も初めて公開。他に、時計や帽子、トートバッグ、紙の指輪など、多彩なコラボレーション雑貨やオリジナルアイテムを販売いたします。(gallery speak for)
gallery speak forは代官山の半分地下にあるギャラリーで、インタビューやらブログにも
書いたのですが、ほんとにうさぎ穴をおちてゆく途中のイメージ。
上からぶら下がってるのは以前「MEMORIES」(メガマソ)CDジャケットに使用したぬいぐるみをアレンジしたメリーゴーランドです。
3頭の木馬は新作!

「マイヨマイヨダンス」の上にはトランプが並びました。
鏡の国と不思議の国のアリス、両方をまぜこぜにモチーフにした1~K+ジョーカー。
トランプはそれぞれの数に対応した何かしら誰かしらが隠れていて、ぎんちゃんもいます。
1はもちろん、「ひとり」不思議の国でまいごの「A」lice
同じ登場人物をそれぞれの文字盤の数字に配置したオリジナル時計も販売しました。
「100年後のたんじょうび」「13月のうぐいす」「はるのよの」「ゆうまだきらら」「眠れない夜」
他、CDジャケット用に描いたイラストも初公開・販売しました。
アヤビエ「鉄の島」メガマソ「SUPERNOVA」
「rabbit hole library」のために新しくつくったのは、トランプ14枚も含めて約30点。
いつもはだいたい2つか3つのお話を組み合わせて再構築するかんじで話を組み立てて絵にしているのですが、今回はアリス2編にぎゅっとしぼりました。
意外とじっくりひとつずつ絵に置き換えるのは初めてでおもしろかった!
よく見ると、奥にアリスがのぞいてるのが見える。
「パイをとったのは誰?」は新作のなかで個人的にいちばんお気に入りの作品です。
木馬にはアリスの迷い込んだドアだらけの部屋と、「Rabbit Hole Library」の文字、そしてぎんちゃん。
ほかの2頭もそれぞれ鏡がついてたり、魚たちがおどってたり。
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オープニングトークでは、作品ひとつひとつについてじっくり解説しました。
ゲストに涼平くん(
メガマソ guitar) を迎えて聞き手になってもらったのですが、
たまたま来てくれていたインテツくん(
ayabie bass)を巻き込んで3人でのトークという形になりました。
アヤビエの鉄の島というミニアルバムはこの二人がいっしょに音楽を演奏していて
架空の島の舞台で演奏しているふたりの絵も飾ってあったので、
昔のアルバム(写真のね)を見ながらなつかしいねって話している気分になりました。
3人それぞれ、きっと思っている景色は違うのかもしれないけれど
でも3人そろって行き来できる場所が「ああ、あそこね」というかんじ。
遠巻きですが、お客さまたくさん!
過去の作品についてこんなに詳細に解説することがないのでとても自分で勉強になりました。
聞いてる人もおもしろかったらいいなあ
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2週間の展示で、私は5日くらいしか行けなかったのですが本当にたくさんの方においでいただいてとてもとてもうれしかったです。
作品も、余るだろなあと思ってたグッズも、ほとんど売れてゆきました。
今これ書くためにふりかえったら、いろんな方のこと思い出して改めて本当にうれしい〜
みなさまのおかげで絵をかけて、かきたいと思えて、
ウサギ穴に飛び込んでふわふわしながらありがとうっていつも思ってます。
どうもありがとう!
2012年 大山美鈴
おまけ:
斬新!と言われた、ふだん絵かくときに使っているタオルをパネルにしたもの。
全然値段も名前もてきとうにつけちゃったのですが早々と売れてゆきました。
(ちなみに名前は「ふきんのやつ」)
今どんなふうに飾られてるのかなあフフ
※まだまだ写真たくさんだったので、大山美鈴の
facebookアルバムにのせました。